MU_Ba-ba’s diary

あ~ちゃんへ

”人手不足”に思うこと(その2)

20年以上も前、とある勤め先で「手書き厳禁!転記厳禁!」と言われました。ばぁばはこの教えのおかげで事務員としてのスキルを身に付けられたと思っています。

PCに入力されたデータは修正、編集、参照、集計、再利用・・・と手書きに比べて圧倒的に使い勝手がいい。転記は誤記の恐れを0だとは言えない分信頼性が薄れるし、チェックに時間を取る必要も出てくる。データを直接利用すればそんな心配はなくなる。

実際、手書きと転記をしないようにしてみると、作業時間は圧倒的に少なくなりました。(時間が余ってしまい、それはそれで困ったことになったけど・・・。)

それから20年。若くて優秀なY君がExcelで作ったと思しき印刷物を見てデータ入力している。聞けば、印刷物は営業部からのもので、それを経理の集計表に入力しているのだとか。ほぼ同じ内容なら、データのまま使えば入力の手間はいらないんじゃないかなぁ、とばぁばは思う。

実はY君もわかってると思います。ただそうするように言われてるからやらざるを得ないし、効率を上げたところで”人員削減”の圧力が強くなるだけでしょう。

(ばぁばのいた部署は事務効率が上がったとみるや人員は5人から2人に削減されてしまいました。理由は別のところにもあったと思いますが。)

”人手不足”はこうした事情が生み出している部分もありそうです。効率を上げれば解消されることもあるはず・・・。そして今、コロナ禍の影響で仕事の仕方を見直す中で、効率化へのヒントもたくさん出てきました。

製造業や建設業だって産業用ロボットや自走式重機の導入など人手不足の解消策はあります。労働効率が上がれば、利益も出るでしょう。まわりまわって日本が誇る産業技術のさらなる進歩にもつながると思います。

ロボット産業とかIОTとかってベンチャーが活躍しそうな分野だし、導入にはコンサルも必要だし、これから伸びそうな分野に新しい雇用が生まれたら、Y君のような人がやらなくてもいい作業に時間を費やすことはなくなると思います。

ばぁばの『たられば』は大企業ではとっくに終わってる話でしょ?だけど全体的にみると”構造改革”は進まず、新しい産業が伸びていく余地がないように見える。ものごとには旬があるから、ぐずぐずしているうちにまた、おいしいところをみーんな海外に持っていかれちゃいそうで心配だー!