MU_Ba-ba’s diary

あ~ちゃんへ

"女性が活躍する社会"に耐えられる?

かれこれ20年ぐらい前、ばぁばより3歳ほど年上の先輩からこんな話を聞きました。

『中学校の同級生が小さな歯科医院の受付にいてすごく驚いた。』

その方は中学校でトップの成績だったそうです。さぞ活躍してることだろうと思っていたのに、身近なところでパートとして働いていたので驚いたとのこと。

こう書いて『同級生』は女性だと思ったでしょう。その通りです。

その女性の話はよく分かりませんが、日本では現在でも女性が仕事で活躍できる環境は整っていません。相変わらず”職場の花”的な仕事や”サポート”業務が多いように思います。将来AIが導入されて業務の効率化が進めば真っ先に削減される仕事でしょう。

『女性や高齢者の安い労働力が日本経済の刷新を遅らせている。』というコメントを聞いたことがありますが、すでに時代遅れの業種が生き残ってしまっている弊害だけでなく、有能な女性が生み出したであろう”経済的利益の遺失”もあるように思います。

同一労働同一賃金』を本気で実施すればかなりの中小零細企業は廃業を余儀なくされるかもしれません。でも、新たな業種がは活性化する余地が生まれます。そもそも中小零細企業では後継者不在が問題になっている現状を考えると、今がチャンスなのでしょう。

また、性別、年齢、国籍などに関わらず『同一労働同一賃金』にするということは”成果主義の超競争社会”を目指すということです。『生産効率が悪い』といわれる企業の在り方に変革が訪れると同時に『経済格差=能力差』といったが見方が顕在化することにもなるでしょう。

さて、長い歴史の中で社会的に優位な立場にあった男性が、この状況に耐えられるでしょうか?

とはいえ、今の日本に感じるやりきれない閉塞感をどうにかするには、”古い体質”からの脱却は必至だと思います。ただ、どういう影響が出てくるか、それに対してどう対処するか、”経済”といった軸だけでなくメンタルとか、さらに言えば『人間の本質』についても考察して、”文化”レベルで対処する必要があるように感じています。(例えば、親権は絶対か、子育ては”家庭の問題”か、といったようなことなどです。)